それは一つには姉も
弟も肺結核に罹っていたためであろう。
それをこの市じゃ理解もなしに、さも
弟だの妹だのの結婚を邪魔でもするために片づかずにいるように考えるんでしょう。
僕は従兄の
弟と一しょに最も僕には縁の遠い交渉を重ねなければならなかった。
中でもこの国の「いるまん」に「しめおん」と申したは、「ろおれんぞ」を
弟のやうにもてなし、「えけれしや」の出入りにも、必仲よう手を組み合せて居つた。
その外にまだ
弟が二人、——次男は縁家の穀屋へ養子に行き、三男は五六里離れた町の、大きい造り酒屋に勤めてゐた。
良平は二つ下の
弟や、
弟と同じ年の隣の子供と、トロツコの置いてある村外れへ行つた。
僕の前では君の
弟が、ステッキの先へハンケチを結びつけて、それを勢いよくふりながら「兄さん万歳」をくり返している。