宜なるかな、南園白梅の花、寿陽公主の面上に落ちて、梅花粧の天下を風靡したるや。
東京者ではない、田舎の此辺の、しかも余り
宜い家でない家の児であるとは一目に思い取られた。
人の云うことを聞けば
宜いと云って人を甘やかすばかりが慈悲ではありません。
仲の
宜い二人は笑い合い、何んの邪気も無く褒め合った。
処が秋作、豊後之助の贔屓なのは分つて居るが、若菜姫が
宜くツてならない、甚だ怪しからん、是は悪党の方だから、と思つて居たんです。
主人「ナニ無沙汰の事は何うでも
宜い、が、其の大金を取って横山町の横と云う字にも足は踏掛けまいと誓った伊之助が、若の許へ来て逢引をしては済むまいナ」
喜「
宜いから黙ってろ、殿様此女の里は白銀町の白旗稲荷の神主の娘ですが、何うしたんだか、亭主思いで、私が酒を飲んでは世話を焼かせますが、能く面倒を見ます」
で、私を何所へ遣ったものでしょうと家でもって先生に伺うと、御茶の水の師範学校付属小学校に入るが
宜かろうというので、それへ入学させられました。