それからといふものは、此地方では風波の
平穏なのを、「上様日和」と称すると答えた。
風俗人情の異る土地を占領しても
平穏多幸に統治し得るとは思はれぬ。
伊東に住む私は前日から小石川の「モミヂ」に泊りこみ、増淵四段と碁をうって大晦日を送るという
平穏風流な越年ぶり。
五 既に一生の
平穏無事なるを期すべからずとせば、体力と金銭と単身立命(即ちボヘミアニズム)とに頼まざるべからず。
弱くて、低くて、そして表情の力は欠けているであろうが、私にはまた一方で、自然な、無理のない、
平穏安楽な気持を与えてくれる。