「患と」の例文

「患と」の書籍での例文

僕が外来で新患の診察を見たとき、患者は二十人ぐらいであった。

浦子はこどものときにひどい脳膜炎を患つたため白痴であつた。

岩田君一家を誘うつもりでいたところ、あいにく、当の岩田君が胃を患つていて、その計画はフイになつた。

より江　　ほんとに、長らくお患ひになつたなんて思へませんわ。

Ｓ子はまた肋膜を患つた。

雨風の患のない、人目にかかる惧のない、一晩楽にねられそうな所があれば、そこでともかくも、夜を明かそうと思ったからである。

相当に腕が利いたので暮しに事を欠くといふことが無かつたのだが、ふと眼を患つて殆ど失明するまでになつた。

雨風の患のない、人目にかゝる惧のない、一晩樂にねられさうな所があれば、そこでともかくも、夜を明かさうと思つたからである。

編輯者　しかしもうあなた位の大家になれば、一作や二作悪いのを出しても、声名の下ると云ふ患もないでせう。

それは失恋と、肺患と、退学とを同時に課せられた若きたましいが、自ら支えるための消極的抵抗であったといいうる。

二大精神疾患と比較するのも変ですが、「大うつ病」は別として、「うつ病」なんて、可愛いものに感じました。

私の父は前立腺ガンを患（わずら）い、手術をして完治したのですが、そのとき1日3箱吸っていたタバコをきっぱりと止めました。