巡査が犯人を逮捕に行くとなると、向うが抵抗するかも知れないと云ふ
不安があるでせうが、軍艦の中ではそんな事は、万々ありません。
勿論こう云う彼の言葉は僕を
不安にしたのに違いなかった。
無気味に、——と云うよりもむしろこの桜が、何故か彼を
不安にする、日本そのもののように見えたのだった。
が、虎髯の生えた鬼上官だけはまだ何か
不安そうに時々その童児をふり返っていた。
それだけに
不安も感じれば、反対にまた馴れっこのように等閑にする気味もないではなかった。
——云わば、修理の心は、自分の尾を追いかける猫のように、休みなく、
不安から
不安へと、廻転していたのである。
(僕は僕の将来に対するぼんやりした
不安も解剖した。
が、鹿鳴館の中へはひると、間もなく彼女はその
不安を忘れるやうな事件に遭遇した。
猫は愈
不安さうに、戸の明いた水口を睨みながら、のそりと大きい体を起した。