日は音なく
昇り、音なく沈み、星と露とは常に白く冷やかにちょうど蛋白石のように輝きます。
私は、まず、八階まで
昇り、京染と帯地の陳列を見せて頂き、それから、七階、六階と歩いては、階段から降りて行ったのでございます。
立っていても、エレベエタアは水に沈んだようで動くとも見えないから、とにかく、左へ石梯子を
昇りはじめた。
其の大将は退役後此の軍艦形の家を造って毎日屋上の司令塔に
昇り昔の海上生活を偲んだという話だった。
吉例によつて熨斗目長上下の若年寄が、能舞台の階段を
昇り、橋懸へ来て幕に向ひ「お能始めませい」と声をかけた。
昇り口のところに著いたときに豪雨が降つて来たので、そこでしばらく休み、すつかり雨装束に準備して滝の方へ上つて行つた。
そして一か所、作物の殻を焼く煙が重く立ち
昇り、ここかしこには暗い影になって一人二人の農夫がまだ働き続けていた。
「うゝ、湯瀧、湯瀧、それ鯉の瀧
昇りぢや、坊やは豪いぞ。
二八 不放逸により放逸を却けたる識者は智慧の閣に
昇り、憂なく、憂ある人を觀る、山上に居る人が平地の人を(觀るが)如く、泰然として愚者を觀る。
彼女は、どちらが
昇り、どちらが落ちるのか、判らない。