今日も尚旅行中の陛下に上
書したり、食糧難のある筈のない陛下へ米を献納したり、それを人々は赤誠とたゝえ、そして璽光信者を笑っている。
五万両と大
書した白い紙を胸の辺りへ付けた磔柱は小僧や手代の手によって直ぐに門口から外り去られたが、不安と恐怖は夕方まで取り去ることが出来なかった。
曲りたるもの、直なるもの、心の趣くままに落
書したり。
その外、諏訪明神を信仰し、「諏訪南宮上下大明神」と一行に大
書した旗も用いていた。
それは年に似合わず頭のつるりと禿げたC眼科医で、彼は勢い自分の言葉を裏
書するような話をしなければならなくなった。
兄は読まなかったことと思うが「宣言一つ」というものを投
書した。
即ち紅葉が粋と侠とを集めて一美人を作り、其一代記を
書したる中に、如何なる美があるを探らんとするなり。
『こゝに一人の少女あり、其名を絹といふ』と僕は小説批評家への面當に今一度特筆大
書する。
われわれも学生時代に課業のほか、寄宿舎の消灯後にも蝋燭をともして読
書したものである。