辰子は物故した父のように、何ごとにも一図になる
気質だった。
しかしこれも大体の
気質は、親しみ易いところがある。
下町
気質よりは伝法な、山の手には勿論縁の遠い、——云わば河岸の鮪の鮨と、一味相通ずる何物かがあった。
さりながら論語に唾を吐きて梅暦を六韜三略とする当世の若檀那
気質は其れとは反対にて愈々頼もしからず。
英国
気質の通則以上に表現を露出することは更にそれに打ち勝つ力を弱めることなのだ。
全くこういうところに縛られていることが相川の
気質に適かないのであって、敢て、自ら恣にするのでは無い、と心を知った同僚は弁護してくれる。
息子、亭主、牡、人生観上の現実主義者、
気質上のロマン主義者、哲学上の懐疑主義者等、等、等、——それは格別差支へない。
たとへば聊か
気質の偏りのある人の、年を積み道に進みて心さま純く正しくなれるが如し。
けれども、会えばいつも以前のままの学友
気質で、無遠慮な口をきき合うのです。