わたしの家の裏庭から北に見
渡される戸山が原には、春らしい青い色はちっとも見えなかった。
わたしの横町附近でわたしの眼に這入ったものはこの二つの建物だけで、他はすべて茫々たる草原であるから、番町までが一目に見
渡される。
さあ矢部殿を
渡されるか? それともビッシリお断わりなさるか?
渡されるとあればそれでよい。
己の天幕は村はづれにあつて、屋根の上からはその村の全体が見
渡される。
主よ、是等の嬰児は皆破船の憂目を見て、追つてモハメットの宗門に
渡される。
その日の中に伴天連を始め、「いるまん」衆一同の談合に由つて、破門を申し
渡される事になつた。
堤は一段高く、此處に上れば廣々とした野面一面を見
渡されるのである。
——低い舷の外はすぐに緑色のなめらかな水で、青銅のような鈍い光のある、幅の広い川面は、遠い新大橋にさえぎられるまで、ただ一目に見
渡される。
此河床から十六米程高く古風に靜かな高遠町は見
渡される。
堤は一段高く、ここに上れば広々とした野づら一面を見
渡されるのである。