無事に君の手へ渡るかどうか、多少の心配もない訣ではない。
しかし今は幸いにも
無事に如来の目を晦ませ、——尼提ははっとして立ちどまった。
いや、話していないどころか、あたかも蟹は穴の中に、臼は台所の土間の隅に、蜂は軒先の蜂の巣に、卵は籾殻の箱の中に、太平
無事な生涯でも送ったかのように装っている。
察する所この百合は、花びらさえまだ
無事でいたら、今でもあのカッフェの卓子に飾られていたのに相違あるまい。
男は
無事、かなりな貯金と、事業の端緒を得て女を迎へに日本の東京へかへりました。
それでも一家
無事に平和に、これぞという面白いこともない代り、又これぞという心配もなく日を送っていた。
お隣屋敷浮田中納言様へお移り遊ばされ候はば、第一に世間の名聞もよろしく、第二にわたくしどもの命も
無事にて、この上の妙案は有之まじく候。