そこで忤らわずに付いてゆくと、役人はやがてまた、着物をぬぎ、帽子をぬぐという始末で、山へ
登る頃にはほとんど赤裸になってしまいました。
一台の幌型自動車が、熱海から山伝いに箱根へ向けて、十国峠へ
登る複雑な登山道を疾走り続けていた。
定跡を知らないで上手と指すことは、下駄履きで、日本アルプスへ
登るやうなつまらない労力の浪費である。
ウィンパーの一行は
登る時には、クロス、それから次に年を取った方のペーテル、それからその悴が二人、それからフランシス・ダグラス卿というこれは身分のある人です。
日輪寺へ行き着いて、うしろの明神山へ
登ると、きょうは珍らしく一人の参詣者も見えないで、大きな杉の森のなかに秋の蝉が啼いているばかりであった。
山に
登るには遅いと思ったが、天気はいいし、雪は堅くアイゼンで楽だったから頑張ってみる。
少年が屋根へ
登る家は小さな川のそばにあつて、黒塀が※つて居る。
穂高山へ
登るのには御承知のとおり梓川をさかのぼるほかはありません。
といへば、はや察せられるやうに、口繩坂はまことに蛇の如くくねくねと木々の間を縫うて
登る古びた石段の坂である。