何分にも軍のあとで、ここらも荒れ切っているので、家はきたなくなっているばかりか、
盗賊どもがしきりに徘徊するので困ります。
そのなかでも
盗賊の多いというのが覿面におそろしいので、この頃は都大路にも宵から往来が絶えてしまった。
が、警察の方も厳しく警戒はするものの、さて禁を犯して撮ってしまったところで、
盗賊をしたという訳ではなし、そのまま不問に付してしまうのです。
近代的懐疑とか、近代的
盗賊とか、近代的白髪染めとか——そう云うものは確かに存在するでしょう。
火付けも人殺しも
盗賊も生き物には相違ないが、ここで特に生き物という以上、それが鳥獣か魚のたぐいを意味するのは判り切っているので、半七はすこし意外に感じた。
十両以上の品を盗めば首の飛ぶ時代に五十両の
盗賊、さあ大変と騒ぎ立てるのも無理はありません。