しかしそのまま
素直に立ってるのが、余り辛かったから又た歩いた。
十六の歳から色里の人となって今が勤め盛りのお園の眼には、初心で
素直で年下の六三郎が可愛く見えた。
それをきいて乞食達は之は気の毒だと
素直に出ていつて呉れました。
これも木村大尉その人とは毎日同じ避暑地からこの学校の所在地へ汽車の往復を共にしていたため、
素直に哀悼の情を表することが出来た。
久しぶりに和田と顔を合せると、浅草へ行こうというじゃないか? 浅草はあんまりぞっとしないが、親愛なる旧友のいう事だから、僕も
素直に賛成してさ。
奉行の前に引き出された吉助は、
素直に切支丹宗門を奉ずるものだと白状した。
按摩さんはほかにも大勢あるけれども、花魁はお前さんが御贔屓で、ほかの人じゃあいけないと云うんだから、
素直に来てくれないと、あたしが全く困るんだよ」
親孝行ばかりでなく、七之助は気のあらい稼業に似合わない、おとなしい
素直な質で、近所の人達にも可愛がられていた。
「それもそうだ、あの先生、りこうでいてばかだから、あまりこっちで騒ぐとすぐ高く止まって、
素直に承知することもわざとぐずりたがるからね。