縹渺たる の例文

朧げ・空漠たる・幽か・おぼろげ・微か・朧ろげ・不鮮明 等の意味を持つ「縹渺たる」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。


基本形→縹渺

「縹渺たる」の書籍での例文

人の気配のさらに無い山路に尨大な孤独を噛みしめながら、谷風に送られて縹渺と喘ぐことを、凡太はむしろ好んでゐた。
「是は武蔵の国隅田川の渡し守にて候」と云ふ宝生新氏の詞と共に、天さかる鄙の大川の縹渺と目の前に浮び上がる所は如何にも静かに出来上がつてゐる。
森山君は、縹渺たる感懐をリリカルな思考に托してゐる。
森山君は、縹渺たる感懐をリリカルな思考に托してゐる。
わずか数浬の遠さに過ぎない水平線を見て、『空と海とのたゆたいに』などと言って縹渺とした無限感を起こしてしまうなんぞはコロンブス以前だ。
人々は寒さにふるへ、しかしなにか縹渺としたおもひを誘はれながら、屋鳴りをさせて遠く吹き拔ける風の行方にぢつと耳を傾ける。
晝間はいぶせき茅屋も、梅花にうづもれて、夜色の中に縹渺たるさま、えも言はず。
利根川の下流、霞ヶ浦の末と相會する處、十六島は今ひとつに成りたれども、水路縱横、烟霞縹渺、白帆相望み、漁歌相答へ、名たゝる三社、屹として水※に鼎立す。
晝間はいぶせき茅屋も、梅花にうづもれて、夜色の中に縹渺たるさま、えも言はず。

「縹渺たる」のオンラインでの例文

「縹渺たる」の現代の例文は見つかりませんでした

「縹渺たる」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

無尽蔵空空漠漠ファジー朧気朧げ幽か無限不明おぼろげ微かかすか不鮮明広大無辺不明瞭無辺際無極

「縹渺たる」の関連語句

不慥か不確定有耶無耶不定うやむや不確かあやふや不明瞭

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