微か の例文

弱い・はつか・縹渺たる・空漠たる・ほのか・朧々たる・朧 等の意味を持つ「微か」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「微か」の書籍での例文

——靄の中に錯綜する微かな雑音が、身辺の危険区域まで近づいてきては遠ざかり、遠ざかってはまた脅かすように羅のすぐ裏まで忍び寄ってくるのだった。
この蛇の名を板鼻といい、常に穴のなかにひそんで、その鼻を微かにあらわしている。
そのむかしは御用木として日本堤に多く栽えられて、山谷がよいの若い男を忌がらせたという漆の木の香いがここにも微かに残って、そこらには漆のまばらな森があった。
そう思った途端に、耳の傍でなんだか微かな声がした。
けれども、あの肌寒い春さきの風が、思わず障子を閉めさせる時、本当に歔欷いているのではないかと思われるほど、微かに顫えながら哀しい表情をしています。
併し、私の生まれた部落は、北方の丘陵に近く、南方の山脚を洗う荒雄の水音を、微かに聞く地点なのである。
殆ど消えてしまつた希望の光に、微かに照らされてゐる。
悲鳴は最も微かなところからはじまる。
そのあたりから——と思われた——微かな植物の朽ちてゆく匂いが漂って来た。
私は微かな好奇心と一種馴染の気持から彼らを殺したりはしなかった。

「微か」のオンラインでの例文

遠のく意識の中で、微かにオキザリスの花の香りがした。
大和は口元に微かな笑みを浮かべている。
240V電流が100V電源の機械に流れると・・・プシュ!と微かな音とともに電源ユニットが焼き切れる、独特な臭いが周囲に立ち込めます。
外からは誰かの声が微かに聞こえたがそれは村の大人たちの声ではないと子供たちは気付き、声を出さないように押し黙っていた。
この知識の希薄さが、西先生の証拠に基づく解説で、微かな記憶の欠片同士が、生を受けた神経伝達シナプスがリレーするような感覚を認知しております。
私の微かな幼少の記憶だと、海外のスーパーで売ってるトマトには青いものもあったはず。
「信じる、これは真優の手紙だ」 呟いたとき、便箋と手紙は徐々に微かな光の粒となり宙に浮かんで、そして消えていった。
  この小さな家で、小さな家々と微かな灯火に囲まれていると、日頃のストレスなどはどこかに置き去りにして、静かに悠々と蝋燭の灯りを眺めていたくなる。
今までの調子で船の横を通り過ぎ、そのまま泳ぎ去ってくれないものだろうかという微かな期待さえ抱いた。
」濃厚で甘く、微かなビターココアが大人っぽさを残す。

「微か」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

おぼろ微弱ファジー朧気朧げ幽か曖眛ほのか不明おぼろげかすか不鮮明曖昧不明瞭曖昧模糊あいまい仄かあやふや

「微か」の関連語句

不慥か不確定有耶無耶不定うやむや不確かあやふや不明瞭

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