仄か の例文

朧気・朧げ・幽か・ほのか・おぼろげ・微か・かすか 等の意味を持つ「仄か」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「仄か」の書籍での例文

黒い塗り笠がちらりと光つて、面に仄かな影がさして、薄青い着つけが細つそりして、——まあ当麻寺の画巻か何かの女房に会つたやうな心もちである。
尚考へて見ると、仄かながら水の神信仰の古い姿が、生きてこの島びとの上にはたらいて居るのを覚つた。
その草もない薄闇の路に、銃身を並べた一隊の兵が、白襷ばかり仄かせながら、静かに靴を鳴らして行くのは、悲壮な光景に違いなかった。
牛馬の遊んでいる草原は一面に仄かな緑をなすって、その裾を流れて行く天の安河の水の光も、いつか何となく人懐しい暖みを湛えているようであった。
仄かなる愁の文にしみじみと
門内の広場に木立、そを透きて仄かに堂見ゆ。
信子も亦一方では彼等の推測を打ち消しながら、他方ではその確な事をそれとなく故意に仄かせたりした。
」「仄かに」「殆ど」にあらためました。
あたりはもうとつぷりと暮れて、仄かな夕燒の雲が物思はするやうに、西の空に漂うてゐた。
その聲は近く、又遠く自在に山を飛びうつるかの如くであるが、たとへば遠く響いて來る場合も決して仄かなものではなく、飽くまで強く澄んでするどいカン音である。

「仄か」のオンラインでの例文

そして仄かに香るニンニクのアクセント。

「仄か」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

おぼろ微弱朧気朧げ幽か曖眛ほのかおぼろげ微かかすか不鮮明曖昧不明瞭曖昧模糊あいまいあやふや

「仄か」の関連語句

はつか縹渺たる幽微朧気朧げ幽か不明おぼろげ微か朧ろげかすか見づらい不鮮明見にくい不明瞭朦朧たる漠然たる縹緲たる見辛い

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