ほのか の例文

朧気・朧げ・幽か・おぼろげ・微か・かすか・仄か 等の意味を持つ「ほのか」の例文です。カジュアルな用途・伝統的な用途のそれぞれを知れます。

「ほのか」の書籍での例文

君が家の緋の房長き燈籠も今かほのかに灯しするらむ
地には小笹がしげっている、日の出前、雲のない西の空に赤城山がほのかに見える。
日中であるからはっきりは聞えなかったが、戦のさけびが聞えたり、火事の煙がほのかに見えた。
山桜は、散り果ててしまったが、野生の藤が、木々の下枝にからみながら、ほのかな紫の花房をゆたかに垂れている。
ひそかに死骸を抜け出すと、ほのかに明るんだ空の向うへ、まるで水の※や藻の※が音もなく川から立ち昇るように、うらうらと高く昇ってしまった。
さて、その花達に夜の間宿った露、朝日が射せば香わしいほのかな靄となって私達のもすそをしめらす。
それはごくほのかな気持ではあったが、風に吹かれている草などを見つめているうちに、いつか自分の裡にもちょうどその草の葉のように揺れているもののあるのを感じる。
私はその光がはるばるやって来て、闇のなかの私の着物をほのかに染めているのを知った。
ほそ糸ほのかに水底に鎖ひける。
その声が遠い国に多くの人がいて口々に哀歌をうたうともきければ、森かげの梟の十羽二十羽が夜霧のほのかな中から心細そうになきあわすとも聞える。

「ほのか」のオンラインでの例文

視点を変えることで、突進してきたイノシシが壁を突き破ろうとも、ウンともスンとも動かなかったのが、ほんのわずかな小さな穴があいて、ほのかに明かりが見えだした。
ほのかに紺色の夜空と、ライトアップされた紅葉との対比も、美しいです。
ほのかに甘くて、クリームソースの中に栗が入っていました。
明るさの中のほのかな暗さ(または、その逆)がテーマの中ににじみ出ることで、物語に深さを与えてキャラクターに人間味を与えます。
また歩きはじめながら、傘を持つ彼女の指先は、ほのかに温まっていました。
一日、狩りに出ると、土地はほのかに凍って滑り嶮しかった。
百貨店に入っているお店と違い、一足踏み入れると、重厚な皮の匂いがほのかに漂う。
近付かないとわからないくらいの、ほのかな香りがちょうどいい。
キャンドルの程良い明かりとほのかに揺れる炎が、リラクシングな雰囲気を部屋中に作り上げます。
テーマもメッセージ性も、文章を重ねあわせた後ろからほのかに香る気の迷いでしかありません。

「ほのか」の他の表現

日常的に使用されていない形のものも列挙します。実際にその使用されているかは、クリックして例文を確認してください

おぼろ微弱朧気朧げ幽か曖眛おぼろげ微かかすか不鮮明曖昧不明瞭曖昧模糊あいまい仄かあやふや

「ほのか」の関連語句

はつか縹渺たる幽微朧気朧げ幽か不明おぼろげ微か朧ろげかすか見づらい不鮮明見にくい不明瞭朦朧たる漠然たる縹緲たる見辛い

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