越して
行く先から先の近所の人達も当然それを怪しみもせず、おとうさんを女の児扱ひにし、おかあさんを男の児と見做して仕舞ひました。
日が暮れかかって、独り歩きの不安から、この婆さんは自分たちのあとに付いて来るのであろうかとも考えたので、彼は見返ってその
行く先をきいたのである。
こいつは、大概、
行く先がわかつてるんだが、人前だと、あいつ、妙に横平になりやがるから、話がしにくいよ。
「身分も宣らず
行く先も云わぬとは、いよいよもって怪しい奴、仕儀によっては引っ縛り縄目の恥辱蒙らすがよいか!」
老婆はけげんな顔をして私達二人の容姿に目を留めながら、念を押すように、今私のいった谷中村という
行く先きを聞き返しておいて、
僕の Dialectic の
行く先は「頭隱しの尻隱し」として徹底することではなしに、「頭隱さず尻隱さず」として徹底することでなければならない。
帝釋まうでは金町より人車鐵道に、成田まうでは我孫子より汽車に乘り換へしが、我が
行く先きは奧州仙臺、小利根を過ぎ、また大利根を過ぐ。