「はい、田宮の奥さんには長いこと御
贔屓になっております。
——この時の事は後になっても、和尚
贔屓の門番が、樒や線香を売る片手間に、よく参詣人へ話しました。
無慾にして依古
贔屓があってはならない、能才を見出さなければならない、
「御
贔屓にして下さるのはまことにありがたいことで、いつもお礼を申しているのでございますが、きょうは何分にも前々からのお約束がありますので……」
見ると、その中の一頭は彼の知っている、そして彼のもっとも
贔屓にしているタカムラという隣村の地主の持馬だった。
慶応
贔屓で、試合の仲継放送があると、わざわざ隣村の時計屋の前まで、自転車できゝに出かけた。
吾が輩も所謂支那の聖人の中で、最も孔子を崇拜いたし、また耶蘇や釋迦以上に孔子を
贔屓して居る。
此の度お聞きに入れまするは、業平文治漂流奇談と名題を置きました古いお馴染のお話でございますが、何卒相変らず御
贔屓を願い上げます。
母「はてな嬢ももう年頃、外に何も苦労になる事はないが、店の手代の粂之助は子飼からの馴染ゆえ大層仲が好いようだが、事によったら深い
贔屓にでもしていはせぬか知ら」