診察所の方は薬剤師が一人と会計の爺さんとで、この二人は
通い、その外に先刻いった下村さんと内野さんの書生が二人。
その時代の図書館
通いは、彼にとってはいちばんみじめなことであった。
彼女は華奢な画の具箱を小脇に、篤介と同じ研究所へ毎日せっせと
通い出した。
わたしは暗い軒
通いに、小川通りを下って来ると、ふと辻を一つ曲った所に、大きい角屋敷のあるのを見つけました。
そんなに嶮しい坂ではございませんが、些とも人が
通いませんから、誠に知れにくいのでございます。
夏の初め、彼は城下に住むことを厭いて、半里隔てし、桂と呼ぶ港の岸に移りつ、ここより校舎に
通いたり。
茶の間の柱のそばは狭い廊下づたいに、玄関や台所への
通い口になっていて、そこへ身長を計りに行くものは一人ずつその柱を背にして立たせられた。
それから毎日、一雄はお医者さまからくれた青い眼がねをかけて、おばあさんと二人——まだ電車のない時分でしたから——合乗の人力で、眼科の病院へ
通いました。
わたくしは前にも申した通り学生生活の時代が極短くて、漢学の私塾にすらそう長くは
通いませんでした。