また南洋では袋のような凧を揚げて、その凧から糸を垂れて水中の魚を
釣るという面白い用途もある。
手頃な丸太棒を差荷いに、漁夫の、半裸体の、がッしりした壮佼が二人、真中に一尾の大魚を
釣るして来た。
上の台は、尋常に黒くいたし、辮髪とか申すことにて、一々蕨縄にてぶらぶらと
釣りさげ候。
自分は自分のシカケを取出して、穂竿の蛇口に着け、釣竿を順に続いで
釣るべく準備した。
大工道具はすっかり揃っていて、棚を
釣る、ひさしを拵えるくらいのことは、人手を借らずにズンズンやっていた。
第二は陸と海の境界線に立って、自分も同じ生物として生きている孤独感で、いかにして魚を
釣るかという喜悦と祈願に似た感情である。
暗い屋根裏からは、煤けた竹筒の自在鍵が
釣るしてあって、その下で夏でも火が燃えた。
季節にもよるが、鰻を
釣るので「珠数子釣り」というをやらかして居る。
玄関の六畳の間にランプが一つ
釣るしてあって、火桶が三つ四つ出してある、その周囲は二人三人ずつ寄っていて笑うやらののしるやら、煙草の煙がぼうッと立ちこめていた。