話の中、西廂記と琵琶記とを
間違え居られし為、先生も時には間違わるる事あるを知り、反って親しみを増せし事あり。
私は十六七の頃にはもう濃く礬水をひいた薄美濃紙を宛てがって絵巻物の断片を謄き写しすることも出来たし、残存の兜の錣を、比較を
間違えず写生することも出来た。
使用に当りて注意すべきことは、猫と鼠とを入れる順序を
間違えざることにして、もし鼠を入れ置きて猫を後より入れたるときは、本器は故障を生ずる虞あるなり。
そのように似ているため、僕はよく佐野氏に
間違えられ、得をしたり、損をしたりする。
この二つの場合で、クキがクッキーでグキットしたとはいいやすいが、アマノがアマゴとアナゴを
間違えたといおうとするとうまく口が廻らないで多少の努力を要する。
一つ
間違えばどんなことになるか判らないのですから、どうして、どうして、みんな血まなこの一生懸命だったのです。
四国の島へ渡って、海ばたの村を托鉢して歩いているうちに、ある日いつどこで道を
間違えたか、山の中へ迷い込んでしまいました。
頼母は、江戸へ行くつもりで、街道筋を辿って来たのであったが、いつどこで道を
間違えたものか、こんなところへ来てしまったのであった。
善兵衛は若い時分から口の悪い男で、少し変物で右左を
間違えて言う仲間の一人であったが、年を取るとよけいに口が悪くなった。