小川町から神田橋へ出て、和田倉門をよこに見て虎の門へ出る、やうやく溜池の通りまで来ると、右のほそい道
へまがつて山王の山すそのあの辺の道が永田町二丁目だつた。
しかし、彼とてしたたか者、なかなかどうして尻尾をつかませるような
へまをやるもんか。
ところが熟々考へてみるに、葉書が先方へ着いて呉七段の所
へまはつて解説が新聞にでる迄には四日も五日もかゝる筈だし、解説してくれないかも分らない。
さういふ場合、後から気がついて、また
へまなことを、例へば、「どうもこの時計は遅れていかん」なんて、云ひ出すかもわからないではないか。
ことに命令されたことをテキパキ実行できないという
へまさ加減では、この二人に並ぶ者はない。
長「お前さんの処は余り御無沙汰になって敷居が鴨居で往かれねえから、何れ春永に往きます、暮の内は少々
へまになってゝ往かれねえから何れ…」
手をうしろ
へまはしてさぐつてみると、はたしてほんのわづかの廣さではあつたが、つめたい石の壁がほのかなぬくもりをもつてその手に感じられるところがあつた。
赤き屋根白きベランダた
へまなく青き海風さやさやと入る