)の調子で
響いたので、お源が気を揉んで、手を振って圧えた処へ、盤台を肩にぬいと立った魚屋は、渾名を(め組)と称える、名代の芝ッ児。
二十五年前には外山博士が大批評家であって、博士の漢字破りの大演説が樗牛のニーチェ論よりは全国に鳴
響いた。
たしかギャーッと耳の底に
響いたのだが、頭の上に、ひどい悲鳴を聞きつけた。
二三発、銃声が後から
響いたように思われるが、それも彼の耳には、夢のようにしか聞えない。
自分たち三年級の生徒たちは、新しい教師を迎えると云う好奇心に圧迫されて、廊下に先生の靴音が
響いた時から、いつになくひっそりと授業の始まるのを待ちうけていた。
両国橋の西寄りに当って、人の飛び込んだような水音が
響いたので、西両国の橋番小屋から橋番のおやじが提灯をつけて出た。
長く
響いた気笛が森林に反響して脈々として遠く消え去せた時、寂然として言ふ可からざる静さに此孤島は還つた。