番頭はとにかく一時逃れに、権助の
頼みを引き受けてやりました。
それが再三押して御
頼みになっても、やはり御満足の行くような御返事がなかったので、御年若な若殿様は、一方ならず残念に思召したのでございましょう。
「さて今日はその方どもにちと
頼みたい事があって、わざと、この宇治の亭へ足を止めて貰うたのじゃ。
「実は今度もお婆さんに、占ひを
頼みに来たのだがね、——」
右様の儀は、日頃御信仰の泥烏須如来に御
頼みあつて然る可く、もし、たつて私、検脈を所望致され候上は、切支丹宗門御帰依の儀、以後堅く御無用たる可く候。
「甥の法師の
頼みますには、丹波の前司なにがしの殿が、あなた様に会はせて頂きたいとか申して居るさうでございます。
「島の小女は心ありてかく晩くも源が舟
頼みしか、そは高きより見下ろしたまいし妙見様ならでは知る者なき秘密なるべし。
甲比丹、どうか御尽力を願ひたいと存じますが、——(蘭人に)君からもおん母に御
頼みし給へ。