厭な歌詞や音楽や
風俗化粧などは兎に角に無くて欲しいものであらねばならぬ。
風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の
風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。
朝鮮への国書の中には、「一超直ちに明国へ入り、吾朝の
風俗を四百余州に易え、帝都の政化を億万欺年に施すは方寸の中に在り」と書いて居る。
男は二十五六の田舎者らしい
風俗で、ふところに女の赤ん坊を抱いていた。
そのなかで変っているのは唐人飴で、唐人のような
風俗をして売りに来るんです。
『
風俗文選』などいう本をわざわざ東京から取寄せて、幾らか俳文をひねくったりしたこともあった。
老大家の
風俗小説らしく昔の夢を追うてみたところで、現代の時代感覚とのズレは如何ともし難く、ただそれだけの
風俗小説ではもう今日の作品として他愛がなさ過ぎる……。
しかもお提灯より見っこのねえ闇夜だろうじゃねえか、
風俗も糸瓜もあるもんか。
但
風俗は必しも史実に拠らず、却つて今人の眼に親うするものとす。
近來櫻花の下を通る女の
風俗を見るに、どうも物足りない點がある、花に對する配合が惡い。