自分達は先づ知らず/\自分達にこびりついてゐる無智や
因習と戦はなければならない。
それは私達二人きりで作った家庭でなかったということをいえば、本当に世間並な、
因習と情実をもった「家」だということを、解って頂けることと存じます。
由起さんが、女房に不適格だと自任しているかどうかは知らないが、在来の家族制度とか、社会的
因習に、根強い不満を示していることは、言説に現れている。
僕が『形式』のことをいふと、外的、
因習と他の人がいふと思ふが、短歌の體に處るのが本來で、短歌として優れて居ればそれが本望であらねばならぬ。