▼いゝかげん小林
式の二枚舌で読者を混乱させることは、この辺で切り揚げた方がいゝと思ふ。
家康は茶色の羽織を着、下括りの袴をつけたまま、
式通りに直之の首を実検した。
それからちょっと箪笥の上の披露
式の通知に目を通し「何だ、四月の十六日じゃないか?」と言った。
橋場の玉川軒と云う茶
式料理屋で、一中節の順講があった。
褄は花の如く開かねば趣ないといふ廃頽的の江戸趣味も困るが、この理由をもつて、だからこそ和服も行灯
式のスカートにせよといふ改良論者はまた行き過ぎる。
でも、ゆうべお嫁さんをもらったばかりで、まだろくろく
式も済まんじゃござんせんか!」
さうして
式後二三日してから、新夫と一しよに勤め先きの大阪へ向けて立つてしまつた。
僕は或知り人の結婚披露
式につらなる為に鞄を一つ下げたまま、東海道の或停車場へその奥の避暑地から自動車を飛ばした。
僕は錆びついてゐるから、——サアベル
式の日本刀にでも頼み給へ。