その頃土田さんの好んで描いた題材は、主として田舎の現代
風俗だった。
風俗史専攻の主人が、殊に昔の旅行の
風俗や習慣に興味を向けて、東海道に探査の足を踏み出したのはまだ大正も初めの一高の生徒時代だったという。
盆踊りだのお祭礼
風俗だの、耐乏精神だの本能的な貯蓄精神はあるかも知れぬが、文化の本質は進歩ということで、農村には進歩に関する毛一筋の影だにない。
男は二十五六の田舎者らしい
風俗で、ふところに女の赤ん坊を抱いていた。
そのなかで変っているのは唐人飴で、唐人のような
風俗をして売りに来るんです。
老大家の
風俗小説らしく昔の夢を追うてみたところで、現代の時代感覚とのズレは如何ともし難く、ただそれだけの
風俗小説ではもう今日の作品として他愛がなさ過ぎる……。
しかもお提灯より見っこのねえ闇夜だろうじゃねえか、
風俗も糸瓜もあるもんか。
但
風俗は必しも史実に拠らず、却つて今人の眼に親うするものとす。
近來櫻花の下を通る女の
風俗を見るに、どうも物足りない點がある、花に對する配合が惡い。