そしてあの
魂のある髪の毛を左右に振つてゐるのでございます。
まして御側に仕へてゐた私どもが、
魂も消えるばかりに思つたのは、申し上げるまでもございません。
ある男の
魂のために、——あるいは「ぽうろ」と云う日本人のために、冥福を祈ってやりたいのです。
三重子もこう言う鳥のように形骸だけを残したまま、
魂の美しさを失ってしまった。
だから貉の
魂も、もとは人間の
魂だったかも知れない。
それがやがて、はっと眼がさめたような気に帰ったと思うと、いつか楊の
魂はあの虱の体へはいって、汗臭い寝床の上を、蠕々然として歩いている。
まして御側に仕へてゐた私どもが、
魂も消えるばかりに思つたのは、申し上げるまでもございません。
なれども、切支丹宗門の教にて、一度ころび候上は、私
魂躯とも、生々世々亡び申す可く候。