彼は麻布の警防団で背中に鉄カブトをぶらさげてションボリ列んでゐるのだが、ところがこのウヰスキーといふ奴が、今だつたらとても飲める
代物ではない。
どうもその容子を見ると、よくよく意久地のない
代物らしい。
カザノヴァ論には欠かすことのできない重要な一項目である)、この十八世紀の生んだヴェネチア人は、決してそれだけの
代物ではない。
「こいつはどうにもならん
代物だ」と言はれたら、私はまた、勇気を出して、次の作を見てもらふつもりである。
文字通り一夜漬けの
代物であつて、野心も苦心も自信も大してなかつたといふのが本当のところである。
しかし内容はともかくも、紙の黄ばんだ、活字の細かい、とうてい新聞を読むようには読めそうもない
代物である。
大名旗本や大町人のところに出入り場を持っていて、箱書付きや折紙付きというような高価な
代物をたくさんにたくわえているのであった。
「ところが、これは大丈夫、正銘まがいなしの折紙付きという
代物です。
兎に角万事が切迫してゐて、暗澹たる力があつて、とても日本の作家なんぞには、一行も書けないやうな
代物だつた。