響に応じて、コロコロと行ったが、こっちは一吹きで控えたのに、
先方は発奮んだと見えて、コロコロコロ。
いや結構な事ですな……え、私? ああ私は、ついこの
先方のH市まで参ります。
が、
先方は撮ったが最後「後は野となれ山となれ」です。
その暇に巻煙草へ火を移した学生が、日に焼けた頬へ微笑を浮べながら、「難有う」と云った所を見ると、お君さんのこの親切が
先方にも通じたのは勿論である。
先方でも急いでいるのであるから、すぐに使をやらねばなるまいというので、若い番頭の忠三郎が稲川の屋敷へ出向くことになった。
つまり
先方の意見に対して、その通りとか、再吟味とか、あるいは奉行所の意見を書き加えてやるとかするので、それに因って初めて代官所の裁判が落着するんです。
神田から下谷の竜泉寺前まで用達に行った半七は、七ツ半(午後五時)頃に
先方の家を出ると、帰り路はもう薄暗くなっていた。
先方では、月給に定めてもいいし、一匹殺して幾らと定めてもいいと言っているんですから……。
主人「何でも伊之助と手を切る時、お前の扱いで二百両とか三百両とか
先方へやったそうだナ」
だから役をひいた時、知人やら親族の者が、隠居仕事を勧め、中には
先方にほぼ交渉をつけて物にして来てまで勧めたが、ことごとく以上の理由で拒絶してしまったのである。