」と杖を一つとんと支くと、後の
雁が前になって、改札口を早々と出る。
昔時はそれでも
雁坂越と云って、たまにはその山を越して武蔵へ通った人もあるので、今でも怪しい地図に道路があるように書いてあるのもある。
群は、前後に、いくつかのかたまりになって、無数の
雁の群がとんでいるのと、どこか似たところがあった。
よく月みざる人はもはや戸さす比、何くより来にけん、白雲月の前に横り、をりしも
雁なきわたる。
池のみぎわには蘆か芒が枯れ残っていて、どこやらで
雁の声がきこえた。
日夏君や森口君は勿論、先生格の吉江弧
雁氏に紹介されたのもその客間である。
もちろん
雁のつれるわけがないので、その後二晩ばかりやってみましたが、人々に笑われるばかり、四郎も私も断念しました。