不気味に
凄い、魔の小路だというのに、婦が一人で、湯帰りの捷径を怪んでは不可い。
現に只今も、独機八機現わるという想定のもとに、どすんどすんと空砲をはなって、猛練習であるが、その
凄い砲声を原稿に托して送れないのが甚だ残念だ。
次に大衆文芸作家K氏の日本文学にあらわれた食人の話があり、それについで、男の方も女の方もそれぞれ、
凄い、面白い話をされ、最後にC子さんの番になりました。
六道の辻なぞと云うと、なんだか幽霊でも出そうな、
凄い所のようにも思われますが、道の都合で四辻が二つある。
それをはいると、やはり薄暗い狭い路があって、その路を右へ左へ廻って裏木戸の出口へ行き着くことになるんですが、その間にいろいろの
凄い仕掛けが出来ている。
「これが小説だと、
凄い殺人の場面か、茫然とするような神秘的な場面か、それとも華やかな舞踏会の場面からでも始まるのですが、事実談はそうは行きませんよ」
明治初期の美人晝に見るやうな瓜實顏に目鼻立ちが派手についてゐて、
凄い美人になりさうな少女だつた。
その絶壁の陰鬱な感じは、永遠に咆哮し号叫しながら、それにぶつかって白いもの
凄い波頭を高くあげている寄波のために、いっそう強くされているばかりであった。