八十吉に清松はそれ程の深海まで裸で潜るのは不可能であるが、アワビ採りでは
抜群の巧者。
江戸の素人天狗なら三目置かせて総ナメにしてみせらアと猪のように鼻息の荒い奴だが、棋力はたしかに素人
抜群、専門棋士の二段ぐらいの腕はあった。
斎藤一座は特に四十八手の錬磨にはげませたから、例の遠江灘オタケ二十一歳六ヶ月、五尺二寸四分二十一貫五百匁が歯力ならびに腕力
抜群でも、実は西の横綱だった。
片あかりして、冷く薄暗い、其の襖際から、氷のやうな抜刀を提げて、ぬつと出た、身の丈
抜群な男がある。
身のたけは
抜群——といいたいが、反対にごくごくの抜小で、ものさしを当ててみたらせいぜいまず四尺八寸か九寸ぐらい。
が、相手は誰かと思ふと、朱鞘の大小を閂差しに差した身の丈
抜群の侍だつた。
されば身のたけも
抜群なに、性得の剛力であつたに由つて、伴天連が「ぜんちよ」ばらの石瓦にうたるるを、防いで進ぜた事も、一度二度の沙汰ではごさない。
本多子爵によれば、体格も西洋人を凌ぐばかりで、少年時代から何をするのでも、精力
抜群を以て知られてゐたと云ふ。