と在原の翁の
嘆じた、と言ふ歌物語の歌も、翁舞から出た芸謡ではなかつたでせうか。
そこで、家主の不親切借家住ひの味気なさを
嘆じはじめる。
徒労の身を疲らす有るのみなるを
嘆じたるは東の語、慈顔も之を冒すこと数※すれば怒ることを云へるは西の語なり。
また薩摩隼人をして一世を誤まらしむるものも利秋である」と
嘆じたと云うが、これは確に、後に至って何人も想い当った事に違いない。
予が新銭座の宅と先生の塾とは咫尺にして、先生毎日のごとく出入せられ何事も打明け談ずるうち、毎に幕政の敗頽を
嘆じける。
こゝに世の趣味の卑きを
嘆じぬとも、やがてその声の空しかるべきは言ふをも俟たじ。