家族達は辰夫の生涯を檻の中に
封じる所存か、全く見舞にも来なくなつた。
苦心二十年やうやく切支丹の死の荘厳を
封じることが出来、その頃から切支丹がめつきり衰へた。
つまり穴つるしという発明によって刑死の荘厳を
封じたのが、信教絶滅の有力な原因だったといっぱんに解釈せられているのである。
先住の室が自ら其身を
封じたる一室は、不開室と称へて、開くことを許さず、はた覗くことをも禁じたりけり。
我々は疑ひを先づ
封じた、そして、すべての眼を希望の一路に向けた。
大抵此には昔の名僧の話が伴つて居て、いづれも讀經の折、誦念の砌に、其の喧噪さを憎んで、聲を
封じたと言ふのである。
親兎は洞門の口まで跟いて行って、前脚で子供の脊骨を押し、押し込んだ後、土を掻き起して穴を
封じた。