その前に、たゞ今不用意に突然と書きましたが、私に致しますと、あなたにお手紙
差上げますのは、十年来の願いでありますので、その訳を一言のべさせていただきます。
この方は何々社の婦人記者の何さんです、とやつたら、ハア、はじめまして、私は、と名刺を
差上げるにきまつてゐる。
少しの御面識もない無名の私から、突然かかる書状を、
差上げる無礼をお許し下さい。
では、これを重光さんのお肴にとっといて、またビールでも
差上げましょう。
さもないと、私がこの手紙を閣下に
差上げる事が、全く無意味になる惧があるのでございます。
況や僕の手巾を貰へば、「処女として最も清く尊きものを
差上げます。
のみならず本家の嫁は伊東から招きがあつたと洩らした時、ああ行らつしやいまし、あとは貸して、おばあさまにお小遣を送つて
差上げますと云つた。
「旦那、これは
差上げませう、よろしう御座います、この黄いろい心の臟なら、心から悦んで
差上げます。