山中温泉の町はずれに、蟋蟀橋という
床しい名前の橋があり、その橋のたもとに増喜楼という料理屋があった。
少し吃音癖のある控へ目な話し振りは淺見君の奧
床しい人柄を想像させた。
それから考へ合しても、応挙の時代が想像されて
床しい極みであります。
たとえばその昔女郎の足に絡わって居た下駄だとか、或いは高家の隠居が愛用して居た莨入だとか、そういったトリヴィアルなものに、特殊な
床しい美が発見されるのです。
紅は矢ッ張り、上唇には薄紅く下唇を濃く玉虫色にしたところに何とも言えない
床しい風情がある。