これを読まされると、自分はもう堪らなくなる、ふと目を挙げて「北に遠ざかりて雪白き山あり……」……、
往きたいなあと、拳に力を入れて、机をトンと叩いた。
すると天保十年頃意外にも服部平四郎は突然
往くえを晦ましてしまった。
旅館の主人、馬を勧め、剛力を勧め、蓆を勧め、編笠を勤む、皆之を卻く、この極楽の山、只一本の金剛杖にて足れりと広舌して、朝まだき裾野を
往く。
今は名古屋に
往く人を見送る爲めに新橋に來てゐるのだ。
それが判ると、僕が態々君をお招きした理由に合点が
往くだろう」
又河南の白馬寺へ
往くと、白馬寺の六景と稱するものがあつて、その第二を焚經臺といひ、即ち漢代に道經を焚いた舊蹟と傳へてゐる。
と無慾の人だから少しも構いませんで、番町の石川という御旗下の邸へ
往くと、お客来で、七兵衞は常々御贔屓だから、
此復読をすることは小学校へ
往くようになってからも相替らず八釜敷いうて遣らされました。
がたがた馬車が、跳ね返る小馬に牽かれて駆けて
往く。