龍今日出ましたる故ハ、一昨日薩州村田新八山口の方へ、御使者ニ
参りたる事件云々。
佐井よりハ曽而手紙
参りたり、いまだ返書不出候得バ、此度の事くハしく御咄し被遣、其上彼手紙の礼も御申可被遣候。
さすれば内裡の内外ばかりうろついて居る予などには、思いもよらぬ逸事奇聞が、舟にも載せ車にも積むほど、四方から集って
参るに相違あるまい。
無役ながらも千二百石を賜わる天下お直参のわが屋敷じゃ、踏ん込んで
参るにしても、それ相当の筋道が要るによって、まだ大事ない。
さて一応伴天連の疑は晴れてぢやが、「さんた・るちや」へ
参る人々の間では、容易にとかうの沙汰が絶えさうもござない。
通常より少し優れた伎倆の人が一勉強いたしますと上手にはなれましょうが、名人という所へはたゞ勉強したぐらいでは中々
参ることは出来ません。