もう、その頃は、ワルシャワを
去る五十マイルぐらいのところで、露独の重砲が、すさまじい格闘を続けていた。
リスポアの市へ帰りたい、この国を
去りたいと思う事がある。
これは懐郷の悲しみだけであろうか? いや、自分はリスポアでなくとも、この国を
去る事が出来さえすれば、どんな土地へでも行きたいと思う。
彼はしばらくその水面を目測しているらしかったが、急に二三歩汀を
去ると、まるで石投げを離れた石のように、勢いよくそこを飛び越えようとした。
高橋その馳走をうけ、これにて少し腹が癒えたとて
去りたりと。
その聴き
去るに難き美しさは、この一書を綴るの労を厭わぬほどにして、正に宝積経や源信僧都の往生要集の如きは、到底比すべくも非ずと思いたりき。
昔日暴風雨を凌ぎ、疾雷閃電の猛威を以て、中原を席捲し
去りたる夢は今何処にかある。
集めてこれを水ぎわを
去るほどよき処、乾ける砂を撰びて積みたり。
しかるに今を
去る四十年前のデンマークはもっとも憐れなる国でありました。