甚八に遠慮なく白をとられても、津右衛門には蚊のとまったほども
応えないらしく、クスリと笑って、
出先へこうした急使の覚えはいささかもないので、急な病気、と老人を持つ胸に
応えた。
と婆々は片づけにかかる気で、前の銚子を傍へ除けようとして心付く、まだずッしりと手に
応えて重い。
それを、ようやくの思いで、咽喉の奥に押しかえし、殊更かるい会釈で
応えて、その場を足早に立ち去った。
父も母も、頭から蒲団を被っていましたものの、私の声が彼らの胸にひしひしと
応えていたことはもちろんです。
そう
応えながら女中は、昨晩おそく着いて来た、ちょっと得体の知れないこの美しい婦人の素性を探ろうとするように注意深い目をやった。