どうやら、君の歩く足が、とみに
生気を失ったようだが」
彼等は、少くとも、現代の戯曲が、如何なる意味に於て
生気を失ひ、如何なる点で行きづまつてゐるかを気づいてゐる筈だ。
その又顔はどう云う訳か、少しも
生気のない灰色をしている。
こうして一日波浪のピアノの音、天空と海の広い襞の中に遊んでいると、頭も身体も
生気に満ちて、実際に生きている喜悦と歓喜に戦くようなことがある。
老武士その人にないばかりでなくその老武士がはいって来ると共に総る物が
生気を失い陰々たる鬼気に襲われるのであった。
創造的勢力は、潮水を動かして、前進せしむるもの、之なくては思想豈に円滑の流動あらんや、之なくては国民豈に、進歩的
生気あらんや。
欧洲の理想界に形而上派の興りてより、漸くにして古代の崇高なるプラトニックの理想的精神を復活せしめ、爾来欧洲の宗教界、詩文界に
生気の活動し来りたるを見る。
二千年も三千年も言い古した、哲理の発端で総合である無常——僕は僕の
生気の失せた肉体を通して、この無常の鐘の音を今更ながらしみじみと聴き惚るることがある。