殊に「御言葉の御聖徳により、ぱんと酒の色
形は変らずといえども、その正体はおん主の御血肉となり変る」尊いさがらめんとを信じている。
その魚の躍った空にも、疎ながらもう星の光が見えて、蔦蘿のからんだ橋欄の
形さえ、いち早い宵暗の中に紛れている。
のみならず頸のまわりへ懸けた十字架
形の瓔珞も、金と青貝とを象嵌した、極めて精巧な細工らしい。
その寝床についている部分は、中に火気を蔵しているかと思うほど、うす赤い柘榴の実の
形を造っているが、そこを除いては、山一円、どこを見ても白くない所はない。
しばらくの後、そこには絹を張ったような円錐
形の嚢が一つ、眩いほどもう白々と、真夏の日の光を照り返していた。
そればかりか、ふと気がつくと、灯の暗くなるのに従って、切り燈台の向うの空気が一所だけ濃くなって、それが次第に、影のような人の
形になって来る。
)その代り、生れた時から、あの通り寒むさうな赤鼻と、
形ばかりの口髭とを、朱雀大路の衢風に、吹かせてゐたと云ふ気がする。
親分と呼ばれた男は、如心
形の煙管を啣へた儘、僅に苦笑の色を漂はせたが、すぐに又真面目な調子になつて、