近来、殆んど連年かかる悲惨なる目に遭い、その上苛税の誅求を受けるこの辺の住民は
禍いなるかな。
白い沫が、その上を回転して、両崖の森林を振りかえりながら、何か、
禍の身に迫るのを、一刻も早く遁げたいというように、後から後から、押し合って、飛んで行く。
尤も、わしはスパイ
禍をさけることなら、上海でもって、相当修業して来ておりますわい」
倭国の
禍になるものは芽生えのうちに除こうと思ったのである。
「ええ、これは
禍を転じて福とする代りに、福を転じて
禍とする、縁起の悪い聖母だと云う事ですよ。
その妖怪がよほど特別の
禍いをなさない限りは、いっさい不問に付しておくのが習いで、そのころの江戸市中には化け物が出ると云い伝えられている場所はたくさんあった。
然し下瞰京師のことに就ては、「将門はもと検非違使佐たらんことを求めて得ず、憤を懐いて郷に帰り、遂に
禍を首むるのみ、後に興世を得て始めて僣称す。
一朝
禍を蹈むの塲合にあたつて、係累の多い者程、慘害は其慘の甚しいものがあるからであらう。
一朝
禍を蹈むの場合にあたって、係累の多い者ほど、惨害はその惨の甚しいものがあるからであろう。