彼女は私のはらからの中では一等器量がよくて、心も
細やかであり明朗でもあった。
ために愛情も亦、大いに
細やかとなろうというものである。
のりとのくだる場合が多くなるにつれて、其間に大小、或は、更に
細やかな区別が考へられて来た。
そして、早春の頃のこの辺の鰍は、
細やかな脂肪が乗っていて、素晴らしい味だ。
自分の大望の爲めに、意識して犧牲を要求しながら、少しも悔いなかつた古人の事を思ふと、人の生活の
細やかな味ひが心の奧まで響き亙つた。
極端な例ではあるが、これが借家住ひで独身生活をしてゐたころの鴎外の日常行事で、その手順が
細やかに説かれてある。