本も、——彼の小学時代に何度も熱心に読み返した蘆花の「自然と人生」やラボックの翻訳「自然美
論」も勿
論彼を啓発した。
クロポトキンが相互扶助
論の中に、蟹も同類を劬ると云う実例を引いたのはこの蟹である。
褄は花の如く開かねば趣ないといふ廃頽的の江戸趣味も困るが、この理由をもつて、だからこそ和服も行灯式のスカートにせよといふ改良
論者はまた行き過ぎる。
筆者も今年初夏頃の某誌にもはや充分意を尽したつもりの恋愛
論を発表しました故、
論筆として諸氏に見える余裕のものを多く持ちません。
二氏共に罪過
論は偏曲なり、又は小説に応用すべからずと断定せしのみにして、毫も其理由を言はず。
ある年の秋先生は、煙客翁と画
論をしている内に、ふと翁に、黄一峯の秋山図を見たかと尋ねました。
僕はこの対話や書簡集から更に新らしい「アナトオル・フランス
論」の書かれることを信じてゐる。
ところが卒業後まもなく、赤木桁平君といっしょに飯を食ったら、君が突然自分をつかまえて樗牛
論を弁じだした。