如来が雷音に呼びかけた時、尼提は
途方に暮れた余り、合掌して如来を見上げていた。
月雪花は魯か犬が子を産んだとては一句を作り猫が肴を窃んだとては一杯を飲み何かにつけて
途方もなく嬉しがる事おかめが甘酒に酔ふと仝じ。
だから「下人が雨やみを待っていた」と云うよりも「雨にふりこめられた下人が、行き所がなくて、
途方にくれていた」と云う方が、適当である。
「私どものまだ年若な時分、奈良に蔵人得業恵印と申しまして、
途方もなく鼻の大きい法師が一人居りました。
途方に暮れていた際だから、李は、廟を見ると、慌てて、その軒下へかけこんだ。
途方もねえことになったんだから、ちょっと起きなせえよ」
「そんな
途方もねえバカ話を思い出して、バカげたことをいうと、人さまに笑われるといってるんだよ」
だから「下人が雨やみを待つてゐた」と云ふよりも、「雨にふりこめられた下人が、行き所がなくて、
途方にくれてゐた」と云ふ方が、適當である。
姫君は悲しいと云ふよりも、
途方に暮れずにはゐられなかつた。
そこで彼は或日の夕方、もう一度あの洛陽の西の門の下へ行つて、ぼんやり空を眺めながら、
途方に暮れて立つてゐました。