彼は学校からの帰りに、わざわざここへ遠廻りして遊びに来ると、夜の
部がひけるまでは決して帰ろうとはしなかった。
たとい全
部が偽作でなくても、他人の筆がまじっているという説が唱えられて居ります。
「なにが面白いものか」と眼をグリグリとさせて「荷物の一
部がなくなっているんだ。
貴方は警視庁の調書まで読まれたそうですが、薩張り満足せられていないように見受けたと、尾形警
部が言っていましたよ。
自分は、綾
部が、三高にいたときに会って以来、六、七年ぶりに、彼を訪ねた。
すると、仕上場全
部が「一大事」でも起ったように騒ぎ出す。
何故、豊後王普蘭師司怙・休庵(大友宗麟)の花押を中にして、それを、フィレンツェ大公国の市表章旗の一
部が包んでいるのだろう。
この倶楽
部が未だ繁盛していた頃のことである、或年の冬の夜、珍らしくも二階の食堂に燈火が点いていて、時々高く笑う声が外面に漏れていた。
第一の種類に属する人は、その人の生活全
部が純粋な芸術境に没入している人で、その人の実生活は、周囲とどんな間隔があろうと、いっこうそれを気にしない。